日光は、「窓」を通して屋内に取り込まれます。
ここでは、その「窓」につい少し考えてみることにしましょう。




建物を設計する際、窓は空間を構成する重要な要素のひとつです。
計画するにあたり、窓の機能的役割として換気・通風・採光・眺望などが考慮されますし、当然
デザイン面での役割も大きく含まれています。
居室であれば、建築基準法上必要な窓面積 (換気・採光・排煙に関して)というものが定められ
ており、少なくともその面積を満足する大きさは確保しなければなりません。
様々な条件をふまた上で、機能的にもデザイン的にも入念に考えられて、空間の構成要素の
ひとつである窓が設計されます。




残念ながら、設計図をもとに、窓から差し込む光の量を正確に把握するのはかなり困難と言え
るでしょう。
設計図書のひとつとして、日影図 というものがあります。しかしこれは、直射日光の推移を表し
たものであり、明るさに大きく影響する 天空光 は考慮されません。

そのうえ一般の方にとって、日影図を理解したうえで、そこから実際の生活をイメージすること
はかなり難しいものではないでしょうか。
現実には、経験や常識に基づいて、おおよその予測をたてながら計画していくことになります。
その予測は、「南向きの窓をつければ明るくなるだろう」といった漠然としたものにすぎません。
こうした不確かさが、後々のトラブルを引き起こしているのかもしれません。




室内の明るさは、窓の形状・個数・面積、ガラスの種類、庇やルーバーの有無、周辺建物の状
況など、様々な要因で変化します。もちろん、方位や季節・時刻によっても違ってきます。
下の図は開口部(窓)の取付高さを移動させると、室内の明るさがどのように変化するかを検証
したものです。


高窓

腰窓

地窓
窓の大きさは全て同じになっています。
ですが、より高い位置に窓があるほうが、部屋全体が明るくなっているのがわかります。



このように、室内の明るさは様々な要因で変化します。
しかも、その明るさを計画段階で正確に予測するのは非常に難しいことなのです。
現場に建物が竣工してはじめて、又は入居してはじめて結果が判明するため、予測を裏切った
現実にクレームが出る場合もあるかもしれません。

日当りに関するトラブルはこのようにして起きてしまうのです。


どうすればよいのでしょうか?
答えは簡単です。計画段階で正確に予測できるならば、トラブルを未然に防ぐことは可能です。

弊社日照シミュレーションは、CGによるイメージ画を作成し、どなたにもわかりやすくシミュレー
トいたします。
直射日光に加え、天空光・反射光も正確に計算された完成予想イメージにより、限りなく現実に
近い検証が可能ですので、「思っていた雰囲気と違う・・・。」とがっかりすることもなくなります。
ぜひ、建てる前に一度、弊社日照シミュレーションでご確認ください。